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トレンデンブルグ歩行について

執筆者の写真: yuki onoyuki ono

皆さんは「トレンデンブルグ歩行」という言葉を聞いたことはありますか?


簡単にいうと歩いている時に、右足に体重をのせたらお尻が外側(右)に出る。 こうなると「トレンデンブルグ歩行だね。」と言われます。


この症状は私の現場での肌感だと「女性」に多く見られます。

放っておくと様々なリスクの原因になります。

 

【テスト】


・変脚立位(片足立ち)になる

・片足立ちしている方の腸骨稜(骨盤)が上がってくるとトレンデンブルグである

※逆側の腸骨稜が下がるも同じ


例)

・右足で片足立ちをする

・腸骨の位置を確認

・腸骨が右が高くなっていれば、右側のトレンデンブルグである

 

【原因】


最も一般的に言われるのが、「中電筋の筋力低下」

これは股関節の安定をはかる為に最も重要であると言われている3つの筋群があり、それは

「小臀筋」「中臀筋」「大腿筋膜張筋」です。


人間は歩行の際、「大臀筋」「中臀筋」「小臀筋」「大腿筋膜張筋」とこのように背面の方から前面の方にと順番で使えるようにできています。

そうなった時に最も荷重がかかる時というのは「片足」になったときですよね


この時に先ほどの「3つの筋肉」(外転筋)が働いてくれないと、股関節は内転するので、お尻は外にでます。


お尻が外に出ているということは「外転筋」が上手く筋活動していないと判断し「中臀筋」が働いていないとされます。

※もちろん「小臀筋」「大腿筋膜張筋」もだが、一番強く働くのが「中臀筋」


・ただしここで考えられるのは本当に筋活動をしていないのか?ということ


考えてみると分かるが全く筋活動をしていなければ、お尻が外に出るのではなく潰れるようになるはずです。

つまり「ディシェンヌ」という症状になるはずです。(片足立ちしている方とは逆の方の腸骨稜が上がること)


なのでトレンデンブルグは常に外転筋に対して「伸長性のストレス」がかかっているとも考えられます。

※分かりやすい例でいうと猫背の人の「脊柱起立筋」

私はこっちの方が多いんではないかと思っています。

 

【その他原因】


先ほども書いた通り一般的には、「中臀筋」がよく言われます。

ただし厳密にいうとトレンデンブルグにはその他多くの原因があります。


・内腹斜筋の横走繊維の機能低下

・足関節の背屈制限

・扁平足

・外反膝

・前捻角

・頸体角

etc,,,,,

など様々な要因が上げられます。


これはあくまで私の考えですが、20~40代の方で外転筋がそこまで筋力低下していると考えること自体あまり現実的ではないと思っています。

特に20~30代の人が「片足立ちをするだけの筋肉がない」なんてことはないはずです。

高齢者の方であれば話は別ですが、、、


なので私は筋肉ではなく「構造的」「モーターコントロール的」問題が原因になってくると考えています。

 

【リスク】


・股OA(変形性股関節症)

・膝OA(変形性膝関節症)

・扁平足

・足底筋膜炎

・股関節不安定症

・側弯

・肩インピンジメント

 

【改善方】


様々な原因の見極めとして簡単なのは、自重でどうか?荷重してどうか?を見ることです。


「自重」でやればできて、「荷重」するとトレンデンブルグの症状が出るのならば「モーターコントロール」あるいは「筋力不足」と考えます。

この場合はトレーナーさんに見てもらいながら、修正していけば改善できます。


どちらもできない場合は「構造的エラー」の可能性が高いです。

先天性、後天性とありますがどちらも改善はかなり難しくなります。

現在「痛み」がある場合は専門医に見ていただくことをオススメします。

 

長くなりましたが、最後まで見ていただきありがとうございます。

いいね、コメントお待ちしております。





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